東洋医学と西洋医学の違いを一口に言うと
根治療法と対症療法の違いであると思っていいと思います。
西洋医学
現在の医療は西洋医学が中心とされ、発祥は古代ギリシャ時代からの
分類学的、物理学的、科学的な視点の中で発展して来た医療です。
普段病院で治療を受ける場合、病症に対しての薬物療法、手術療法が
主体となって腫瘍が存在する場合は放射線療法など高度医療も行われています。
これらの治療法は病症に対しての治療法なので「対症療法」と言われています。
反面、リスクとしてこれらの治療法で肉体的に副作用が伴う事で両刃の剣
とも言われ、効果もあるけど副作用も伴う事もあります。
しかし、西洋医学の利点は一刻も時間を争う救急医療にとっては最高に生かせる技術力があると言う事です。
又、科学的な肉体の精密検査システムも患者の立場から納得のゆくものがあります。
よって急性疾患や救急医療を必要とする場合は迷いなく西洋医学、専門医に駆け付ける事です。
東洋医学
西洋医学は科学的医療ですが、東洋医学は古代中国からの発祥で全体的、陰陽論、自然哲学的な視点の中から中国を始めとし、その後アジア地域の中で発展して来た医療と言えるでしょう。
宇宙学的には右の図の様に天と地の間に人が存在している事から
「天人地三才」一体として捉えています。
天からのエネルギーが人体の陰系の経絡を流れて大地に、
そして大地からのエネルギーが人体の陰系の経絡を流れて天に。
この天地エネルギーの気の循環が人間の生命エネルギーとして健康の源になっていると捉えています。
よって東洋医学の基は「気の循環」を根底とした経絡、経穴治療が中心となっています。
そして陰陽論の学問が漢方医学の基本となって漢方薬が処方される形態となり、食養論の基本となっています。
この様に人も自然の一部として組み入れた治療法なのでそれだけ副作用が少ないと言う利点があり、慢性的な疾患等には根治療法としての役割が大きいと思います。
結論として病気、病症に応じてそれぞれの利点を持つ西洋医学、東洋医学を上手く利用して健康を維持して行くことが一番の秘訣と思います。